製品(ブランド)のマーケティングを任せてもらっている(担当させてもらっている)ということは、会社と上司が我々の人間性と頭脳活動に信頼を寄せてくれているということである。多少至らぬところはあっても、結局は信頼していてくれるからである。

我々の人間性と頭脳活動を信頼してくれるということは、会社と上司が我々を一人の人間として尊重してくれていることになる。文句をいう前に、この信頼に感謝しようではないか。

ブランド価値とは、機能価値+情緒・心理価値である。機能価値の向上には、主にマーケティングの技術が要る。情緒・心理価値の向上には、何より我々の情熱と人間愛が要る。情緒・心理価値の本質は、消費者と関係者に対する我々の真心から生まれる筈である。

我々は会社、上司、消費者に対して、第一に感謝の心を持とう。感謝の心を持って、真心を尽くしてよいブランドを創り出そう。

(2012年6月度MODコラム「マーケティングに感謝する」長井和久)より