社長が命令するのではない。状況が社長を通じて、最良の策を命令するのである。社長の状況判断が間違っているときは、間違った命令が出る。情報感度の敏感な社員は、社長の立場で、社長に代わって状況の命令を受ける。結論を丁寧に、社長に意見具申する。冷静に。親切に。

一生懸命の意見具申が、一度や二度で社長に伝わることはない。結論に至る思索のプロセスをレポートにして届け、社長が心身ともに落ち着いているときに、謹んで報告する。5回から6回は説得に行く。その信頼をまず獲得する。礼を尽くして、丁重に、慎重に説得する。

説得は、事実を示して行なうこと。事実より強い説得方法はない。我が社の問題点と機会を事実と原理原則に沿って、一つ一つ確認をとっていく。あくまでも社長の権限と責任と責務を3面等価で考えて、これを深く尊重する。あとは、社長からの返事をじっと待つ。それが限界。

(長井和久@ya_nagaiツイートまとめ)より