グローバル人材の開発が求められている。マーケティングとマネジメントの両方をよくするリーダーを育成しなければならない。しかし、マーケティングとマネジメントを自分のものにするには、次の3つの壁を越えねばならない。
1.TODOの壁
- 主体性を確立する。探すTODO、創るTODOが作れる。
- 状況の原則を自分のものにする。
(知る・わかる・やってみる・できる・成果をあげる・よい習慣にする) - TODOはマーケティングとマネジメントの種火。種火がないと何も始まらない。
何の問題意識もない毎日になる。
2.行動計画づくりの壁
- チームのメンバーに、誰が何をどんな手順で分担するかの着手小局を論理的に説明できないと、全く何も始まらない。
- 当面のマーケティングの問題を解決する「ステップアップTODOリスト」が書けないと前へ進めない。
- マーケティングの手順とマネジメント(コミュニケーション)の手順がわからないと、「ステップアップTODOリスト」は書けない。
3.マーケティングメモづくり、ワークシートづくりの壁
- 局面を打開するプランは、1回1回文書(マーケティングメモ)にしてはじめて価値を生む。
- 体系的に理解していないと、「プロダクトマネジャー・マニュアル」各章のワークシートが分からないし、書けない。ワークシートで問題を共有してはじめて、その会社(職場)にマーケティングが定着する。
これら3つの壁を越えて、マーケティングを引き起こす核となる人材が一人いると会社は変わる。マーケティング部、開発部の日々の活動が、そのままマーケティングのOJTになる。この一人のリーダーの下で、若手は2年か3年で一人前のブランドマネジャーになる。そして、マネジメントも学び、次の核になる。
核となる人材の育成が「プロダクトマネジャー養成講座」の目的である。「プロダクトマネジャー・マニュアル」は、核となるリーダーの強い味方になる。
■「マーケティングメモ」についての参考文献:「P&Gのブランド戦略」~スーパーカンパニーに見る99の成功法則(P.92~107 儀式:メモおよび会議)チャールズ・L・デッカー著 市橋和彦訳 ダイヤモンド社
(2010年10月度MODコラム「マーケティング人材開発の壁」長井和久)より
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